王子な秘書とシンデレラな御曹司
俺様副社長と秘書課の風当たりは強い。
打ち合わせとか業務連絡など
忘れたふりをされる事もしばしばである。
昨日なんて
部屋のドアの前に
会議用の大きな机がドーンと置かれていたし
市橋理香に文句を言うと
『あらごめんなさい。人が入ってるのを忘れていたわ』って笑われたし。
ちくしょーーー!
クロワッサンな髪形でエラそーに。
ゴシゴシと副社長の机の上で
はみ出した修正テープをこする手に力が入ってしまう。
「僕がやりますから」
怯えた声を出されて我に返る。
「すいません」
素直に謝り自分の席に戻ると
「いいんです。今日の会食は少し早く出なきゃいけないですよね」
思い出したように副社長が言った。
そうそう。
今日の会食はとっても大切なもので
財界のお偉いさんが集まる席。
社長も弟さんである俺様副社長も出席するはずだ。
副社長になって
ここ一番の大切なお仕事ともいえる。
どうにか
売り込んで欲しいなぁ。
「車の手配はしてますよね」
「はい。完璧です。大事な会食なので昨日のうちに話をつけております。12時半からの会食なのでこちらを1時間前の11時半に出る予定です。運転手さんが時間通りに表玄関に車を回します」
「ありがとうございます。そうすると……やっぱり企画二課の課長とのお話は午後からにしましょう。まだ時間ありますね……敏明に話を聞きたい内容があるので、行って来ます」
副社長は腰も軽く立ち上がり
コーヒーを飲み干して足早に部屋を出る。
大事な会食でミスしませんように。
なんだか急に胸騒ぎがして
私は机の上の電話に手をかけた。
打ち合わせとか業務連絡など
忘れたふりをされる事もしばしばである。
昨日なんて
部屋のドアの前に
会議用の大きな机がドーンと置かれていたし
市橋理香に文句を言うと
『あらごめんなさい。人が入ってるのを忘れていたわ』って笑われたし。
ちくしょーーー!
クロワッサンな髪形でエラそーに。
ゴシゴシと副社長の机の上で
はみ出した修正テープをこする手に力が入ってしまう。
「僕がやりますから」
怯えた声を出されて我に返る。
「すいません」
素直に謝り自分の席に戻ると
「いいんです。今日の会食は少し早く出なきゃいけないですよね」
思い出したように副社長が言った。
そうそう。
今日の会食はとっても大切なもので
財界のお偉いさんが集まる席。
社長も弟さんである俺様副社長も出席するはずだ。
副社長になって
ここ一番の大切なお仕事ともいえる。
どうにか
売り込んで欲しいなぁ。
「車の手配はしてますよね」
「はい。完璧です。大事な会食なので昨日のうちに話をつけております。12時半からの会食なのでこちらを1時間前の11時半に出る予定です。運転手さんが時間通りに表玄関に車を回します」
「ありがとうございます。そうすると……やっぱり企画二課の課長とのお話は午後からにしましょう。まだ時間ありますね……敏明に話を聞きたい内容があるので、行って来ます」
副社長は腰も軽く立ち上がり
コーヒーを飲み干して足早に部屋を出る。
大事な会食でミスしませんように。
なんだか急に胸騒ぎがして
私は机の上の電話に手をかけた。