王子な秘書とシンデレラな御曹司

「今の人達は?」

「運転手の南田さんと警備の伊達さんです。車の内装を変える話と裏口のインターホンの調子が悪い話をしながら、コーヒー飲んでました」

コーヒー友達ね。

「そんな事まで副社長が聞いてるんですか?それは総務課長にまず連絡ですよ」

「僕から課長に言うので大丈夫です」

「でもそんな細かい話まで受けてると、身体がもちません。他の仕事もありますのに」

「社員の皆さんと直接的に話をするのも仕事です」

「でも」

「雅さん」

「はい」

「お酒臭いです」



  すいません。


「中に入って下さい。今ひとり分追加で入れますね。濃いのがいいでしょう」

「ありがとうございます」

本気で感謝して中に入ると
副社長の机の上は書類が山積み。

休日出勤してたのか。

「お仕事ですか?」

私は自分の机の中から手帳を取り出し、狭い部屋にドーンと構えてるソファに深く腰をかけた。

こんなソファなんて邪魔くさいって
副社長が持って来た時思ったけど
これがとっても座り心地よく
ここで美味しいコーヒーを飲むと、幸せを感じてしまう。

「ですね。いつもの事です」
副社長は私にカップを渡して
自分も私の隣に腰を下ろす

肩が触れそうなくらいの距離にちょっとドキッ。
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