王子な秘書とシンデレラな御曹司

 

 「じゃがぽっくるでしょー。温泉まんじゅうでしょー。ななちゃんショコラクッキーでしょー」

副社長のカバンは魔法のカバン。
次から次へと名産品が出てくる出てくる。

ウキウキドヤ顔でソファに座り、テーブルの上にお土産を並べる副社長。

それで
仕事はどうだったんだ?

「名古屋城見ます?」
写メを見せようとしている副社長の前
腰に手を当て仁王立ちになる私。
きっと背中には怒りのオーラが出ているでしょう。

「副社長」

「……はい」

「12月の頭にはお見合いです。それもお茶会という名のお見合いです」

テキパキとおみやげ品を片付けながら、私は副社長の隣に座り肩を強くつかんで確保する。

「常務と高橋部長から指示が出ました。のほほんとコーヒーなんて飲んでる暇はありません。必ず成功させて婚約までたどり着くようにと」

「いや……でも……」

「かーなーらーず。です!」

「……はい」

痛いくらいにその肩をつかみ
私は自分に気合を入れる。


 絶対 勝つぞ!
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