初恋の行く末

早くカフェから出たくて運ばれた料理を黙々と食べた。

彼女達から一刻も早く離れたかった。


そんな私を見て翔は

「美保子よっぽど腹空いてたんだな」

と勘違いをした。

「今日仕事で子供達と沢山遊んだからお腹が空いて」

と話を合わせた。

料理を食べ終わって席を立ったら翔が彼女達の元へ向かい

「じゃ、またな」

と3人の頭をクシャっとからかうようになで回した。

ロングヘアの女性がキャッキャと楽しそうに笑いながら

「小林先輩、今度飲みに連れて行って下さいね」

と可愛くおねだりをした。
その笑顔に私はクラッとしてしまった。

綺麗な子がこんな可愛く微笑んだら、どんな男もやられてしまうだろう。

そのくらいに魅せられてしまった。

翔は

「また皆で飲もうな」

と彼女の誘いをかわし会計へと向かった。

私も彼女達に軽く会釈をし翔の元に駆け寄る途中に

「たいした事ないよ。美香。これなら大丈夫じゃない?」

ストレートヘアの子がロングヘアの子に小声で話し掛けた。

美香という子は私を下から上になめ回すように見てから

「取り柄は胸だけって感じ。楽勝かも」

と言って私を鼻で笑った。
翔は会計をしていて彼女達の様子に気付いてなかった。

私は何も言い返す事が出来ずに急いで翔の所に向かった。


お店を出て翔の家に向かい歩きだす。


後ろを振り返って彼女達がいないのを確認して一安心。


翔に引っ付いていたくて腕を組む。


あの子たちが怖い。
翔にちょっかいを掛けてきそうだ。


「美保子、早く家に帰って一緒に暖まろ」

翔は微笑みながら私の首筋を撫でた。

これは夜のお誘い?


昨日高橋と一夜を共にして今日は翔とも?

大丈夫だろうか?
昨日全身をくまなくチェックしたからバレないとは思うけど…

変に緊張をしてしまう私だった。
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