生徒だけど寮母やります!2

有姫の意見はもっともで

景もずっと考えていたことだった


もう既に寮にも学校にもいない爽馬と

男子寮Bで一緒に暮らす9人


どちらを優先するかは明白だ


しかし月沼は、どこか納得しないようだった

「一番正しいのは、今波屋さんが言ったことだと思う。小高家突撃隊がやろうとしてることは、危ないしやってはいけないことだとも思う。

でも、かつてのクラスメートを想って、身の危険を承知でとったその行動が、『悪』だとはどうしても思えないんだ。僕は、彼らのことを強いと思う。友達として、小高爽馬の味方としてとった勇気ある行動だと思う。彼らは犯罪者として写真を公開されたかつてのクラスメートを、信じてるんだ」


景は月沼の言葉に強く頷いた


そうだ.....

妖術科の人たちは、爽馬を信じて助けに行こうとしてるのに

私が寮母であることを言い訳にしてるのは確かだ


でも、じゃあどうすればいいのかわからない.....


「景.....?」

頭を抱えて顔を歪めた景に、ライはハッとして彼女の名前を呼んだ


「な.....なんか、リアルに頭痛が.....」

「あら、偏頭痛?薬は?」

「持ってない.....」


頭を抱える景に、月沼は申し訳なさそうに

「いろいろ言いすぎちゃったかも知れない、ごめんね笠上さん」

と謝った


「いやいや、月沼君のせいじゃないよ」


顔を歪めて首を振る景に、咲夜は「あー痛そう」と困ったような顔をする

そして何か思いついたように「あ」と言うと

「じゃあ保健室に頭痛薬もらいに行って、みんなでココアまで馳走してもらおう」

と笑顔で提案した

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