生徒だけど寮母やります!2
「あーーあったまる〜」
咲夜の提案通り、勉強道具を片付け保健室に移動した一行は
保健室の先生にホットココアをご馳走してもらっていた
「みんな保健室のことカフェかなんかだと思ってない??」
月沼が、本来なら体調不良者が腰掛けるはずの茶色い長椅子に並んで座る景以外の5人に指摘するも、彼らはどこ吹く風とココアを飲んでいる
「まーまー、せっかくもらったんだし大丈夫だって」
「月沼君も早く座って飲まないと、冷めちゃうわよ」
まるで異端児なのは自分であるかのように咲夜と有姫に言われ、彼は渋々と座りココアの入ったマグカップを手に取った
「いただきます」
「はい、どうぞー」
保健室の先生はしょんぼりと診察用の椅子に座る景に薬を与えながら頷く
ココアのいい匂いに包まれながら、景は頭痛薬をごくりと飲み込んだ
「笠上さんの分のココアも、ここに置いておくわね」
「すみません、ありがとうございます。7人分も用意してもらって」
「いいのよ。今日は土曜日だし特別、内緒ね。それに生徒はほとんどいないから、事務の仕事をしてるだけだもの」
ココアの湯気越しに微笑む先生の顔を見た景は、心まで温まるような気持ちになって
「ありがとうございます」
と、もう一度お礼を言った
そんな景の顔がどことなく切なそうで
先生は何かを察したのか、生徒たちに向かって優しく尋ねた