生徒だけど寮母やります!2
しかし、次に弥隼の口から出てきたその言葉に
景、そして二年生4人は凍りついた
「なんか.....寮母さんに似た、でも少し歳上の若い女の人.....の顔が浮かびました.....なんやろ.....」
私によく似た若い女の人.....
景には一つ、心当たりがあった
胸がドクンと鼓動を打つ
それって.....
それって..........
景は落ち着いた声で言った
「彼女は.....生きてますか」
「えっ.....い、生きて?.....た、多分」
景と二年生4人のその緊迫した表情に、弥隼だけでなく他の一年生も何事かと注目する
「あ、でも.....」
でも..........?
「彼女.....なんか凄い勢いで.....体力.....いや、命.....?を消耗してんねん.....」
その言葉に、景は背筋が凍りつくような感覚を覚えた
「景ちゃん」
結斗が景の背中に手を添える
景は困惑したように自分を見つめる一年生に「多分.....私のお姉ちゃんだと思う」と呟いた
お姉ちゃん−笠上美音
彼女は3年前の台風の日に失踪してから、あの日以来音沙汰もなく
景にトラウマだけを残して自分の知らない世界へと行ってしまった
その世界が、彼女が見つけた居場所なのか、はたまたこの世ではないのかすら分からず
それだけでいいから知りたかった