ラブレターを君に


今の二人に言葉は到底出てこなかった。



もうっ、決して離すことは、無いと心に誓うつもりで、日本を発った。


カズは、理音をただ強く抱き締めた。



理音の頬からは、幾すじもの涙がこぼれ落ちた。



今この瞬間が、まだ理音には、信じられずにいた。



「夢じゃないよね?これって!さっきの流れ星の仕業なの?本当にカズさんなの?」



カズは、無言で理音の唇に、そっとくちづけをした。そして、頬に流れる涙をたどるようにやさしく唇を這わせた。あの日と同じように…



「判った?……(理音が小さく頷いた)一人で、何してたんだ?」



「一人で、星を…見てた。」



もう一度抱き締めながら。


「こんなに身体が冷えきってるじゃないか!何時から見ていたんだ?もうっ!俺が、来なかったら、凍え死んでしまうとこだろ?まったくぅ」


「何で、今日だったの?でも、どうやって、ここが?」



「んんっ―!理音が、毎日星を通して日本に居る俺の所に訴えて来たから…(カズさん!私は一人でいるから―!頑張っているから―って)、でも、すごく寂しい顔して俺に、あんまり泣き付いてくるからさ!だから、コンサート終わってから、直ぐに飛んで来たわけ。とにかく、家の中に入ろう!」
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