ラブレターを君に


スタッフが、気付いたらしく、着替えを用意してくれた。今日は、音楽雑誌のインタビューがある日だという事を忘れていた。



寝ていない事がすぐにバレてしまった。



(スタッフ)
「カズさん!どうしたんですか?全然寝てないでしよう!」



(kazu)
「どうって事はないさ!」



(スタッフ)
「どうって事ないことないですから!顔がいつもと違うじゃないですか?とにかく…気持ち切り替えて来て下さい!暫くインタビューは、待たせておきますから!頼みましたよ!」



どうしてこんなにも、あの娘の事が気になるのか……いつになれば、再び会う事ができるのか?



その後のインタビューは、散々だった。まるで、答にならない答えを言っては困らせてしまった。




案の定、発売されたその雑誌のインタビュー記事は、ほとんどが、編集されていた。
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