エリート医師に結婚しろと迫られてます
「麻結ってさあ、何でそんなに慎重なの?目の前の相手が興味があるって言ってるんだから、そのまま受け取ればいいのに」


「何言ってるの?世の中は欺瞞と策略にあふれてるのよ。素直に信じれば、たちまち餌食になるんだから」
昨日は、身内にだって、うっかり気を許せなかったもの。


「なんだ、それ」美月は笑い出した。


「本当なんだから…昨日だって」


「昨日?」


「ん?何でもない。それより美月。あなたはどうして恋人を作らないの?そんなにきれいで頭もいいのに」
方向転換、作戦成功。


「頭がいい?本気で言ってるの?」


「もちろん。だって当事者の私より、物事をちゃんと正確に把握してるじゃない」

美月は私に抱きついた。


「どうしたのよ」



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