エリート医師に結婚しろと迫られてます

少しして、真理絵がやってきた。

初めて真理絵を見たとき、
こういう席での男性の反応はだいたい決まってる。
羨望の眼差しで見て、ため息をつく。

今日の真理絵も、いつも通りきれいだ。


「あの…」


「はい」

「今日は…雰囲気違うね。僕のためだったら、嬉しいけど」

「美月に全部やってもらったの」

「そうなんだ」
森谷さんは、笑って言う。

「その…えっと、どうしよう。美月にやってもらわないと、できないし。もうしないと思う」

「麻結、それがいいよ。僕としては、きれいにしてる姿も、何もしてない姿も誰にも見られたくないな。だから、マスクでも被っててくれる?」

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