エリート医師に結婚しろと迫られてます
細身の体には、
しっかり筋肉がついていて、
横から女の人に寄りかかられても、
バランスを崩されない。
あの腕に抱きしめられた時に、どんな事になるか、私は知っている。
彼女は、必死に彼の気を引こうとして、彼の邪魔をしている。あれじゃ台無しだ。
彼にはそんなことどうでもいい。
誰にも左右されることなく、自由な彼の世界の中にいる。
彼の様子を良く見ていれば、目の動きで、どんな事を考えてるか想像がつくのに…
ほら、また森谷さん、腕を引っ張れた。
自分の世界にいたのを邪魔されて、彼は、不機嫌そうに顔を歪める。
彼は、完璧だと思う。
テーブルの上でトントンと、リズムを取る長い指も、ビールの入ったジョッキを受け取る時の、しなやかな腕の動きも、一つ一つが洗練されて絵になる。
なんて素敵な男性なんだろう。
彼女が、どうしても自分のものにしたいって気持ちは、よくわかる。