エリート医師に結婚しろと迫られてます

涼平さんが、私の顔をのぞき込んでいた。

「麻結?どうかしたのか?変だぞ」


「どうかしたじゃなくて…あの女、何?」
美月が、露骨に三原さんを見て言う。


私がぼうっとしてる理由を、森谷さんが三原さんに、いい寄られてるせいだと思って、美月は、さっきから森谷さんに、吠えかかろうとするみたいに睨み付けてる。


「なあ、麻結…」私は、隣を見る。
涼平さんが、私以上に深刻な顔をしてる。


「何?涼平さん」


「本当にあんなやつで、いいのか?麻結には、もっと真面目で、優しい男の方が合ってるんじゃないか?」

実家での森谷さんの印象は、最後の一件で悪くなっていた。さらに今日のことも評価を下げたのは、間違いない。


真理絵も私も、あのときの事を笑い飛ばしていた。


けど、涼平さんにとっては、女性に対していい加減な態度を取るのは、笑って済ませる事ではない、好ましくないことなのだ。

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