エリート医師に結婚しろと迫られてます
森谷さんが戻ってきて、
「申し訳ない。これから戻らなきゃ」
彼は一瞬、同意を求めるように私を見た。
彼は私に向けて、電話をするとジェスチャーをして、「お先に失礼します」と声をかけて立ち上がった。
「裕貴?待って。私も行く。電話、浅倉さんからでしょ?」三原さんも、慌てて立ち上がった。
森谷さん、振り返りながら彼女に言う。
「君は、いいよ。僕だけで十分だから」
「そんな。遠慮しないで。だって裕貴がいないとここに居ても仕方がないもの」
「まったく」
彼は、仕方がないって顔で時計を見る。
「ねっ、行こう。裕貴」
腕を組んで行ってしまった。
二人が出て行ってから、相沢さんがいう。
「モリもよくやるよなあ。あんなやつのお守りなんか。でも、あいつは捕まえとくといいよ」