エリート医師に結婚しろと迫られてます
「麻結ちゃん、愉快だね」
相沢さんが腕を回して背中を触ってきたのを、美月が跳ね除けた。
「何を飲ませたのよ」美月が相沢さんに食って掛かった。
「別に、無理に勧めたわけじゃないよ」
「そうよ、美月」それほど飲んでないはずなのに…何かが引っ掛かる。
「だめだ、麻結もう帰ろう」
腕を美月につかまれた。
「帰りたかったら、一人でどうぞ。俺、麻結ちゃんとまだ飲むから」
「そうは、行かないの。麻結行くよ」
親しい友人であり、部下である美月が言う。やっぱり、足がふらつく帰ろう。
「分かった。じゃあ、お金払わなきゃ…」
立ち上がろうとしたら、思いっきりぐらついた。
「ちょっと、もう…何やってんの」
美月に座らされて、私は、はい。と返事をする。
「基樹さんにお金預かってるから…
麻結、ちゃんとここで待ってるのよ」
「ん」
ダメだ…今日は、酔いが回るのが早い…
ぐらんと頭が垂れ、酔いが回る…
今日は…ダメだ。
頭が働かない…
「ねえ、麻結ちゃん、帰る前にお手洗いに行った方がいいよ」
「そうね、そうするわ」
ひどい事になってる。
まっすぐ歩けない…
相沢さんが私の手を取って、お手洗いまで誘導してくれた。
なんだ、いい人だと思ったのは、私の勘違いだったけど…