エリート医師に結婚しろと迫られてます
森谷さんは、私が彼の言うとおりにするのを、ベッドに横になって見守っている。


「ねえ、ほんと無理。こんなことするの」
私は、彼に背を向ける。

「どうして?僕のためなら何でもしてくれるんじゃないの?」
ブラのホックをパチンと指ではじく。

「じゃあ、聞くけどこんなことするのが、どうして僕のためなの?」

ああ…色気のない弁護士くさい言い方。

でも、両親とも弁護士ならこんな理屈っぽい会話は日常かも。森谷少年も。

その場合の”その”って何を指すの?なんて口頭訊問みたいな会話、両親からしつこく言われてたのかも。

< 203 / 336 >

この作品をシェア

pagetop