エリート医師に結婚しろと迫られてます
「ごめんね美月。心配かけて」
「いいですよ」
美月は何でもなくて、よかったと笑ってくれた。
写真は送らなかったんだろうな。お兄ちゃん。
「私の分のケーキは、いいから」
この週末は、お腹の脂肪を余計に意識していた。
彼の腹筋のおかげで。
森谷さんは…きっと甘いものなんか食べない。
だから、私も食べない。
お腹をふにふにってつまむの、痩せてる男性ってどういうつもりでやるんだろう。
少なくとも、私は自分より太ってる男性にそんなことしようとは思わない。
「本当に、食べないんですか?目の前で美味しそうに食べてあげるわ。まあ、今日のところは、このくらいにしといてあげます…」
「ありがとう。美月」
基本的に、美月ってそういう子よね。
「やっぱり、麻結が男だったら、私の理想なんだけどな」
美月が私の顔をまじまじと見て言う。
「理想というより、楽なんでしょう?」
私は、笑って答える。
「なるほど、そうなのかも。先生といるとすごく楽だもの」
私は、美月にいう。
「私みたいなんじゃ、物足りないでしょ?もっと、男前がいいんじゃないの?」