エリート医師に結婚しろと迫られてます
「ならいいけど。なんか相談事でもあるのか?」
何か隠してるだろ?
俺は、わかってるぞって顔してる。
「う~んと、相談って言うわけじゃないけど…森谷法律事務所ってどうなの?」
「それじゃ、意味わかんねえだろ。ちゃんと聞け、事務所の何が聞きたい?」
「森谷夫妻ってどんな人かな?」
「何言ってんだ?お前…」
思ってもない質問で驚いてる。
頭のなかで彼の脳ミソが、クルクルって、フル回転してる。
回れ回れ…
おっと、遊んでる場合じゃない。
「何でもない…忘れて」
ふっと、笑って見せる。
「悪かった。頭ごなしに言って。聞きたいことがあれば、何でもいいから聞け」
おっ、急に友好的な路線できた。
油断するなのサインだ。
「えっと。仕事とは関係ないの。
ちょっと友達の話。その友達が…
なんかの拍子に。
ほんと何万分の1の確立でよ、
法律事務所のオーナーの息子と、
結婚なんかしたら、どうなるのかなあって思って」