エリート医師に結婚しろと迫られてます
売れてるモデルってどんな人?
私は、ファッション雑誌をめくっている美月の横から声をかけた。
「ねえ、美月…パリコレに出てるようなモデルって、フランス人なのかしら?」
「因みに、この写真はパリコレじゃないですから」
美月が、雑誌から顔を上げていう。
「恵まれた体と実力じゃないの?」
「う~ん。そうすると、英語なんだ…彼、英語なら話しそうね」
「なあに言ってんの、頭に何か沸いてるの?」
我アシスタントは、散々な口を聞いてる。
「ねえ、美月。一流のモデルって日本にもいるの?」
「そりゃあ、居るでしょ…」
「じゃあ…そういう一流のモデルと付き合えるような人が…
センスのいい、クリスタルの置物をさらっと送れる人が、
私となんか付き合いたいって思うのかな…」
「ん…何となく想像つくけど、そのネガティブな思考のスパイラル、いつまでやってるつもり?」
「ネガティブ?そうかな?私は、正常だし。健康そのものだよ」
「正常ね…」
「うそ。実は…落ち込んでるの。彼の部屋で素敵な置物を見つけて…」
誰かに話すっていうと、やっぱり美月だ。
真理絵に話すと、大丈夫、大丈夫ってどんな時だって同じだし。
「ふん、どうせ何か裏があるのよ。あいつ、ワザとだったりして」
美月がつぶやくように言う。
「美月、森谷さんはそこまで捻くれてないわ」
「だったら、引っぱたくなり、その置物を粉々にしてくるなり好きにしてくればいいじゃないの」
「美月…ものには罪はないのよ。それにどうしてそんなことで相手に怒らないといけないの?」
「麻結?あのねえ、たった今、ここで私が聞いた話では、彼の部屋に行ってみたらクリスタルの置物があったのよね」
「そうよ。朝、目が覚めたときとてもきれいだったの」
「ちっちょっと、待て。それ、どこにあったの?」
「寝室よ」
「くそ、死ね!!」