エリート医師に結婚しろと迫られてます
「はい」と言わなくてよかったのかな。
彼の方は、真剣そのもので、私の気持ちがどっちにあるのか知りたがった。
本心から相手を望んでれば、相手の言葉に耳を貸すはずだ。
逃げちゃうような人は、最初から自分の気持ちが固まって無い人か、あるいは…結婚した方がいい思いが出来ると思ってるのだ。
そう思ってれば、間違いはないはず。
「はい、はい。わかりました。石橋を叩いて最後まで渡らないで、お婆さんになればいいわ」
美月は、次々と印鑑を押す場所を確かめながら、判が押されてるか確かめ書類を取り替えていく。
「そうね。みんな橋を渡った方がいい事があると思ってるけど、人生は、そんなに単純じゃないのよ」
「ああ言えば、こう言う。本当に口から生まれて来たのね」
「うん…弁護士は、天職だわ。ずっとなりたいと思ってたもの」
心からそう思えることってどんな結果になったって、満足することが出来る。
たとえ、彼が面倒になって、私といることを拒んだとしても。