エリート医師に結婚しろと迫られてます


「君がちょうど中学校に上がる頃、僕はカメラに凝ってて、君のお父さん、浅倉の叔父さんにカメラを借りて、この庭でよく写真を撮ってた」


「えっと…」

まったく記憶に有りません。


「いいよ。覚えてないんだろ?」


「叔父さんのカメラだったから、僕としては、叔父さんに気を使ったつもりで君の写真も撮ったんだ。あくまでも、庭の写真を撮るついでにね」

森谷さんが、強調する。



そう言えば、誰が撮ってたか分からない、変な顔させられてる写真がたくさんある。

きっと森谷さんの仕業ね。


母が面白がって、近所に配るって言い出して、子供ながらに不味いと思って、慌てて母を止めた。

鼻を上に向けた写真とか、変な顔の写真とか。

誰が撮ったんだろうと思ってた。



「可愛いかったな」

冗談でしょ…
変な顔ばっかりだったじゃない…

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