エリート医師に結婚しろと迫られてます


交差点に差し掛かったところで赤信号になり、森谷さんが立ち止まった。

彼は、交差点の先にあるコンビにの方をぼんやりと見ている。



間が持たなくて、なにか言わなくてはと思った。



「私に腹をたててたなら、その相手を睨みたくなるのは当然じゃない」



森谷さんは、イラつきながら言う。
「だから、それは違うって」


「それに、そういう写真を撮ろうとしたのは、あなただけじゃないもの」


あの写真のために後々まで、兄にからかわれた。

笑われる度に、自分の容姿がたいしたことないって刷り込まれた。


だから、復讐しようと思ってそうしたなら、森谷さんの企みは成功したと言える。


「何よ。本当は、私に対する腹いせのために、変顔の写真を撮りまくったんじゃないの」



「だから、変な顔なんか撮ってないって言ってるだろ!!」



「全然、あなたの言ってることがわからない。だって、どこに好きな子の口あけて寝てる写真といる人がいるのよ」

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