エリート医師に結婚しろと迫られてます


私だって、道端で見たカップルの女の子みたいな心境にちゃんとなっている。


「どうして真理絵のこと好きにならなかったの?」
森谷さんの唇が、数ミリまで近づいたときに言ってしまった。

「さあ、分からないよ。そんなの」

さっきと同じ時間彼が、私の顔の何処を気に入ったのか聞きたい気もするが、つぶれた鼻とか、平凡な顔って言われたら、立ち直れないって思って黙ったいた。

「だって…真理絵は、私よりずっときれいだし」

それ以上の喋りを止めさせるために、彼は私の口を塞いだ。

キスを堪能すると、彼は、また口を開いた。


「あのねえ。僕は真理ちゃんよりずっときれいな人とかかわってきたよ」
おい、それって答えになってないでしょうが。


「それが、どうして平凡で冴えないのにしたのよ」

百グラム一万円の肉も食べられたけど、200円の肉も安くて美味しいのよ。なんて本気で考えてる人がいたら、是非会ってみたい。

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