エリート医師に結婚しろと迫られてます
森谷さんは、笑い出した。
一応、これでも真面目に言ってるつもりなんだけど。
「君が平凡だって?それは違うよ。君と居ると退屈したこと無いし。僕が好きなのは、最初から麻結だよ。恐ろしいことにね。僕が中学生だった夏からずっと」
彼の指が、私の髪を指で絡めてそっと口元まで持っていく。
「そんな前から?その頃私も、中学生だよ。ありえない。」
「確かに。その君の高慢ちきで、僕を人だと思ってないところは昔と変らない」
「考え直すなら今よ。今度こそ魔法が解けて、私を好きだったこと忘れるかも」
「好きだったか忘れる?どうやって?
そんなことできるなら僕が知りたいよ!!
もし、あの時に帰れるなら、浅倉さんの家になんか行かずに、君にも会わない。絶対に」
森谷さんの激しい感情に、驚いて私は言葉がでなかった。
「忘れられるなら…忘れたい?」
森谷さんは複雑な顔をしてる。
「どうかな」
「だったら、今頃私、相沢さんといるんだ」