エリート医師に結婚しろと迫られてます



「どうしたの?その大きなマスク…」
いきなり母の顔が、近づいてきて、
私の顔をとらえようとした。

母は、診察を終えて家の方に戻って来ていた。白衣を脱いだ後も、お気に入りのブランドに身を包み、髪も完璧にセットされている。


母は、すぐにでも、マスクをはぎ取って、
風邪の症状が出てないか、チェックしたそうにしてる。

私は、少し距離を取って、母と向き合う。
「ちょっとね、
最近風邪が流行ってるでしょ?」


「しょうのない子ね。
こっちにいらっしゃい」母が手招きする。


「だ…大丈夫。
後で父さんに見てもらうから…」


「父さんなら、
まだ、診察室にいますよ」


「だったら、見てもらうのは
午前の診察が終わったらにする…」
< 81 / 336 >

この作品をシェア

pagetop