HE IS A PET.


 アズミンは初対面から馴れ馴れしくて饒舌で、話が面白かった。
 話術に長けていて、場の空気を読んで風向きを変えるのが上手かった。

 だもんで、シュウのことで文句を言えるような空気はそこに存在せず、アズミンのペースにすっかり呑まれてしまった私は、文句を言うどころか、お酒を酌み交わしたりしちゃって。


 以来、何度も顔を合わせる内に仲良くなってしまった。


 仲良くなった後で文句を言った。シュウを甘やかすのは良くない、やめてほしいと。

 働かずに好き放題遊んでいて、浮気三昧。
 そんなシュウを容認しているアズミンが理解できなかった。


「普通、許せなくない? アズミンが怒らないから、助長するんだよ」

 憤慨する私に、アズミンは笑った。


「普通って、誰基準? あたしはねー、シュウの羽をもぎたくないの。あの子が自由に翔べなくなったら、魅力がないものぉ」


「自由にって、女から女へ渡り鳥みたいなのがいいの?」

「いいの」

 アズミンは潔く即答した。


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