HE IS A PET.





「お久しぶりぃ。明けおめ以来じゃないのー。なに、忙しくしてんのー?」


 数ヵ月ぶりに聞くアズミンの声の温かさに、小さく安堵した。


「うん、まあ。決算あったからバタバタしてた。アズミンは?」

 元気よーと答えて、んふふと笑う。

「アズミンに、大事な話があるの。怜のことで。近い内に時間取れない?」

「大事な話? なーに、勿体ぶっちゃってぇ。ていうか、咲希。怜にも全然連絡してなかったでしょ。淋しがってるわよー。時間できたんなら、会ったげてよ。遊んでやって」


 怜が淋しがってる。
 そう聞いて胸が揺さぶられる私は、本当に女々しい。

「怜に会いたいんじゃないの。アズミンに会いたいの、怜抜きで」

「あらぁ、内緒話ぃ? いーわよー、今晩でも。仕事終わったら電話してよ。遅くてもいーわよ。咲希が大丈夫なら」



 仕事を終え、個室のある小料理屋で落ち合った。

 料理を数品頼み、車を運転して帰る予定があるから、ビールは我慢する。
 元々付き合い程度にしかお酒を飲まないアズミンも、私に付き合ってノンアルコールを頼んだ。

 だけどいつも酔っているようなテンションだから、ちゃんと話を聴いてんのかいちいち不安になる。


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