HE IS A PET.


「照れちゃってー、かーわいい。サキちゃん」

 シュウがへらりと笑う。

「大丈夫だよ。タツキ、いなかったし。リホちゃんはいたけど、冷たくされた」

「は? もしかしてアズミンとこ行って買って来たの?」

 信じらんない。
 あの百パーセント無愛想で出来ている山田女史をファーストネームで呼べる時点で、その厚かましさに脱帽だ。

「シュウといたら、禿げそう」

「はは、それ真崎さんへの当てつけ?」


「な訳ないでしょ。失礼なこと言ってる暇があったら、住むとこ探しなよ。約束通り、明後日には出てってもらうからね」

 口癖のように急かしても、シュウが焦る気配はない。
 焦れているのは、私だけだ。


「AZMIX行った時、他に誰かいた?」

「真崎さんとリホちゃんだけ。何で?」

 怜に会ってないなら良かった。
 誰にでも何でも話してしまうキミの分別の無さが心配だ。


「うちに居候してること、真崎さんに話した?」

「んー。近況聞かれたから、離婚して住むとこなくなって、サキちゃんちにいるって答えたけど。嘘ついた方が良かった?」


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