HE IS A PET.


 楕円形の小さな機械が振動を続けている場所は、怜の最も敏感な窪みだった。
 コードを辿り、太腿に固定されている電源を見つけてスイッチをオフにする。

 あんの……糞ババア。変態魔女。会ったら、チトセ以上に罵ってやる。


「さ、き……さん……」

 怒りに煮えたぎる私に、息も絶え絶えな声が遅れて耳に入った。


「えっ、あ、ごめん。すぐに」

「……も、限界……い……」


――え?

 極限まで追い詰められた欲望を、解放して欲しいと訴える怜は、ひどくはしたなく扇情的だ。

 濡れた瞳が私を誘う。だらしない唇が浅い呼吸を繰り返し、私の耳元を掠める。
 湿った吐息に、何もかも絡めとられそうになる。

 怜の欲望に手を伸ばし、それを縛っている黒い拘束具を解いた。

 どれだけ煽られ続けたのか、我慢の限界とばかりに涙を零すものを手のひらに握りこむと、それだけで身を震わせる怜に、ぞくりとした。


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