HE IS A PET.


 ……何言ってんの?

 と思ったのは久米も同じらしく、

「何言ってんだガキが、ナメた口きくんじゃねえぞ」

 声を荒げた。

「まだナメてないっすよ。舐めましょうかって聞いとんっすけど」

 笑えないコントのようなやり取りに、有馬が笑った。

「舐めてもらえばいいじゃねえか、久米。冗談でしたで済ませる気じゃあねえよなぁ?」

 意地の悪い言葉に、

「まさか。冗談ちゃいますよ」

 梶はからりと乾いた口調で答え、すっと久米の足元に跪いた。
 ぎょっとした様子の久米が、私の肩から手を離す。

「咲希ちゃん、奥の部屋でテレビでも見よりや」

 私を見上げてそんなことを言い、梶は久米のスラックスの中心に手を伸ばした。

「……やめ、」

 てよ、梶。と言い終わる前に、ショックで声を失った。

 躊躇なくスラックスのチャックを下ろした梶が、そこからひょいと久米の醜悪なものを取り出したからだ。

 まだ硬度を持たないそれを、梶は温めるようにして両手で包み、マッサージをするようにぐにぐにと揉みながら、尖らせた赤い舌先を近づけた。

 見せつけるようにして、ゆっくりと、目を閉じて。
 まさにそれを舐めようとした寸前、ぐいっと梶の頭が引き剥がされた。


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