HE IS A PET.

 真崎さんとタクシーに同乗し、二十四時間営業のファミレスへと移動した。

 朝六時から始まるモーニングメニューを、狙ったようなジャストタイミングで、ご入店。
 まあ丁度いいやと、モーニングビュッフェを注文する。

「今日、お仕事ですよね。何時までにここを出れば、出勤に間に合いますか? それを先に確認しとかないと」

 見た目はくたびれていても、さすが仕事の出来る男、真崎氏。
 与えられた猶予に見合った、プレゼンを展開してくるに違いない。

「あ、大丈夫です。今日は有休なんで」

 会社には今日連絡を入れて、明日から出社する予定だ。
 色々と辻褄を合わせなくちゃいけないし……

『あんたの会社に送りつけるとか? 立て続けの不祥事ってのはキツイよなあ』

 チトセの脅迫が頭を掠める。

 出社しても大丈夫なんだろか。
 チトセの言うとおり、『普通の生活に戻れば』大丈夫?

 私は大丈夫でも……怜とアズミンは?


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