HE IS A PET.


「本当ですか? 怜と何かあったんじゃないんですか?」

「怜は……、いなくなりました。怜の意志で」

 アズミンに迷惑をかけられないと思って、家出したんだ。
 悠里のお墓荒らしには関与していないと、私は信じてる。

 アズミンは? アズミンも、怜のこと信じてるよね?


「真崎さん。少し待ってもらえますか。私、アズミンにもう一度会って、話します。真崎さんは、いつも通りにお仕事してて下さい。アズミンは、必ずAZMIXに戻りますから。戻ったら、いつも通りに迎えてあげて下さい。お願いします」


 真崎さんと別れた足で、アズミンの自宅マンションに向かった。

 まだ帰ってなかったら、待ち伏せよう。

 そう思ったら、何故かばったり脩吾に会った。


「サキちゃん!?」

「何してんの?」

「サキちゃんだ、会いたかったぁ」

 へらりと嬉しそうな笑顔を向けられると、私も会いたかったような気が、しないでもない。

 広げられた両腕の中に、飛び込む気はしないけど。


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