HE IS A PET.

 何を言われるんだろうかと身構えた。怖れと期待が交錯する。

 怜は何も言わなかった。
 黙って私の首筋に顔を寄せ、食むようにして口づけた。

 くすぐったさに、びくんと恥ずかしいほどに身体が跳ねてしまう。
 続けてぺろりと舐められて、ちゅうっと吸われる。ぞわりと粟立った肌に、ちりっとした痛みが走る。

 艶かしい唇と舌で私を翻弄しながら、器用な手はするすると衣服を剥ぎ取って行く。
 ジャケットが取り払われ、インナーキャミソールが巻くし上げられ、ブラのホックに手がかかる。


「やっ怜、待っ……て」

 息が詰まる。自ら焚き付けたくせにパニクってしまう。余裕がない。

 怜はぴたりと動きを止めて、私を見つめた。

 ちゃんと『待て』が出来るのは、飼い主の躾が行き届いているからだな、なんて思ってはまた胸がちくりとする。


「嫌?」

 苦しげな瞳が、優しく切なく尋ねる。
 愛しさに胸が詰まる。

「……電気消して」


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