HE IS A PET.
「な、実家になんて、そんな。私のこと、何て言ってんの? 親御さんに」
「お世話になった人」
淀みない答えに、納得する。
怜にとって私は、それ以下でもそれ以上でもない。
「こんな時間にお邪魔して、迷惑じゃない?」
「無理言って、ごめん……でも今日、誕生日だから。家、来てほしい」
――え?
「誕生日って、怜の?」
「うん」
「ごめん、知らなくて。私、何も用意してない」
「大丈夫、ケーキあるから。一緒に食べてくれる?」
可愛くお願いされて、ノーと言えるはずがない。
怜にナビってもらって、着いた住宅地には見覚えがあった。
それもそのはず、魔女のマンションの近くだ。
チトセとばったり顔を会わせる可能性も有りそうだ。大丈夫なのかな。
怜の家は、マンションではなく一戸建てだった。
そう大きくはないけど綺麗な家で、最高潮に緊張しながら、怜の後に続いた。
玄関口で出迎えてくれたのは、怜のご家族一同。
怜のお母さんは、怜によく似ていて線の細い綺麗な人で、お父さんは怜にあまり似てなくて、がっちり体育会系。
小学生の弟くんがいて、びっくりした。怜がお兄ちゃんだったとは意外。