HE IS A PET.
「言わせて、咲希さん。アズミのこと好きだから。アズミのありのままを、認めてほしい。俺のためにアズミに嘘を吐かせるの、ほんとは嫌だった」
「おまっ、お前、何を言ってるんだ、……安住さんと、デキてるのか?」
唖然とした様子で、怜パパが怜を見る。
怜は、ふるふると首を横に振った。
「父さんと母さんに、そういう目で見られると俺が困るから、立派な好青年を演じてたけど。違うんだ。普段は、全然隠してないんだ。普段は、ハチャメチャなおネエなんだ。それが、アズミだから」
「つ、付き合ってるのかって、聞いてるんだ。そういう性癖の男と、一緒に暮らしてて……その、な、なんだ、アレは」
どもる怜パパに同情する。
この場で聞きづらいに決まってる。怜たん、もう許したげて。
「ちょっと、あなた。お客さまの前でする話じゃ……真もいるのよ」
怜ママが慌てて割り入る。
怜の弟、真くんは小学六年生だ。聞かせていい話じゃないのは、確かだ。
ぽかーんとしてる真くんを見た。
「大丈夫だよ、父ちゃん。兄ちゃん、ホモじゃないよ。前カノと、ばりばりエッチしてたし」
子供って、怖い。
爆弾処理班、撤退します。私、もう帰って良い?