HE IS A PET.
「あ、七海はアズミの従兄弟。アズミの叔母さんが高知に嫁いで、七海は生まれも育ちも高知で、大学生。他の二人は七海の友達、亮太とずっちゃん」
写真を指しながら、嬉しそうに紹介してくれる。
三人ともサーファーらしく、サーファーっぽい髪色と肌色だ。でもチャラチャラした感じはしない。笑顔が、太陽みたい。
「あ、この羽織の寄せ書き……七海くんたち?」
成せば成る、頑張れ、愛してる。
怜の背中に書かれた、真っ直ぐな応援メッセージ。
「うん。この写真撮ってくれたのも、七海たち。毎日、誰かが差し入れ持って来てくれて、高知巡ってた時には家泊めてくれたし。他の三県にも、友達いるからって。その友達まで、見ず知らずの俺、泊めてくれたり……すごく嬉しかった。みんなが応援してくれた気持ちの分まで、歩かなきゃって思った。自分一人で生きてるんじゃないって、お遍路して、分かった」
泣きそうに嬉しそうに、怜が話してくれる。
私まで泣きそうになる。
「咲希さんも、本当にありがとう。すごく助けてもらった。御守り」
そう言う怜の耳に、私のピアスはない。
「ううん、それくらいしか出来なかったから」
怜を助けたのは、やっぱりアズミンだった。
四国にも人脈があったとは、さすが人脈の女王。