HE IS A PET.


 写ってないと『思う』って。なぜ確信出来ない。

 ああ駄目だ、目に浮かぶ。
 言葉巧みにノセられて、段々淫らに蕩けていく怜の姿が。

 あのセクハラカメラマンめ。


「何で、そんなことまでして、私には返したがるの? アズミンや七海くんからの好意は素直に受け取れても、私からは、そんなに嫌?」

 怜の律儀さが、好きだった。
 でもそれが、こんなにも私に知らしめる。

 私は、怜に必要とされていない。


「だって、それは……俺だって、一応男だから」

 理不尽に責められた怜は、すごく困った顔をして、的外れなことを言った。

 怜は天然だ。時々、意味が分からないことを言う。

「好きな人には、かっこ悪いとこ見せたくないって、思うし」

 ん? え? 何が?

「情けないとこ見られまくりで、今さらだけど」

「……誰が?」

「え? 俺が、咲希さんに。かっこ悪いとこ見られまくりで、心配されて、助けてもらってばかりだから」




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