嘘から始まる運命の恋
今度は私が、ほんの数秒前のカイと同じ声を発した。
「ジャズをやってるのは、〝ケイ〟だから」
なるほど。ケイズ・ジャズ・クインテットって名前なくらいだもんね。そのこだわりが微笑ましい。
「本当にジャズが好きなのね」
「ジャズも楽器も演奏も、なにもかもね」
「わあ、言い切った!」
私の言葉に、カイ――じゃなくて、ケイ――がまたいたずらっぽい笑みを見せた。
「バンドだってメンバーのことだって好きだよ」
「へえ、『個性豊かなメンバーに苦労させられています』って言ってたのは誰だっけ~?」
私のからかいの言葉に、ケイがバツが悪そうに後頭部を掻いた。
「でも、今日の演奏は聴いてて本当にすっごく楽しかった!」
「ホントに?」
「うん」
「楽しんでもらえてよかったよ」
ケイの笑顔がうれしそうになる。私はグラスを置いて、右手の人差し指を立てた。
「ジャズをやってるのは、〝ケイ〟だから」
なるほど。ケイズ・ジャズ・クインテットって名前なくらいだもんね。そのこだわりが微笑ましい。
「本当にジャズが好きなのね」
「ジャズも楽器も演奏も、なにもかもね」
「わあ、言い切った!」
私の言葉に、カイ――じゃなくて、ケイ――がまたいたずらっぽい笑みを見せた。
「バンドだってメンバーのことだって好きだよ」
「へえ、『個性豊かなメンバーに苦労させられています』って言ってたのは誰だっけ~?」
私のからかいの言葉に、ケイがバツが悪そうに後頭部を掻いた。
「でも、今日の演奏は聴いてて本当にすっごく楽しかった!」
「ホントに?」
「うん」
「楽しんでもらえてよかったよ」
ケイの笑顔がうれしそうになる。私はグラスを置いて、右手の人差し指を立てた。