嘘から始まる運命の恋
「ねえ、ケイ。私……あなたとの関係を続けたいの。でも、今までみたいな体だけの関係じゃなくて、新しく始めたい。そのためにはどうしても言わなくちゃいけないことがあるの。だから、お願い。早く元気になってね……」

 そう言ったとき、突然病室のスライドドアがガラッと開いた。

「カイ、コーラなんかなかったぞ。野菜ジュースにしとけ」

 そう言って紙パックの野菜ジュースを片手に持って入ってきた男性を見て、私は息を呑んだ。相手の彼も同じく目を見開き、その場に硬直している。

「なんで……」

 私はベッドの上の男性を見てから、もう一度入口に立っている男性を見た。

 長いまつげ、すっと通った鼻筋、薄めの唇……。ふたりともそっくりだ。あえて違いをあげるなら、ベッドで寝ている男性は、髪にパーマがかかっていて服装もカジュアルだけど、入口の男性はストレートヘアを無造作に整えていて、ホワイトのシャツにブラックのスラックスを履いている。そう、まるでジャズライブにでも出られそうな格好だ。

 私はがたん、と立ち上がった。
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