嘘から始まる運命の恋
「ケイ?」
入口の男性に一歩近づくのと同時に、ベッドの方からだるそうな声が聞こえてくる。
「……んだよ、どうなってんだよ」
ハッと振り返ると、むっくりと起き上がった男性が不機嫌そうに入口の男性を見た。
「兄貴、真由里と別れ話をしてくれたんじゃないのか? こいつ、勝手に病室に入って来て、『私、あなたとの関係を続けたいの』なんて言うんだぞ? どういうことだよ、兄貴!」
入口の男性が前髪をくしゃりと掻き上げた。そうして大きく息を吐いてベッドの上の男性を見てから、私を見る。
「自己紹介させてください。俺は長岡圭(けい)、そこで寝ている長岡快の双子の兄です」
「双子……?」
「はい。美容師なのは快です。俺はバンドもやってますが、普段は伯父の楽器店の店員をしながら音楽教室でアルトサックスを教えています」
たしかにふたりはそっくりだ。ケイとカイが双子だったなんて……。
私が呆然としていると、ベッドの上の本物の快が言う。
入口の男性に一歩近づくのと同時に、ベッドの方からだるそうな声が聞こえてくる。
「……んだよ、どうなってんだよ」
ハッと振り返ると、むっくりと起き上がった男性が不機嫌そうに入口の男性を見た。
「兄貴、真由里と別れ話をしてくれたんじゃないのか? こいつ、勝手に病室に入って来て、『私、あなたとの関係を続けたいの』なんて言うんだぞ? どういうことだよ、兄貴!」
入口の男性が前髪をくしゃりと掻き上げた。そうして大きく息を吐いてベッドの上の男性を見てから、私を見る。
「自己紹介させてください。俺は長岡圭(けい)、そこで寝ている長岡快の双子の兄です」
「双子……?」
「はい。美容師なのは快です。俺はバンドもやってますが、普段は伯父の楽器店の店員をしながら音楽教室でアルトサックスを教えています」
たしかにふたりはそっくりだ。ケイとカイが双子だったなんて……。
私が呆然としていると、ベッドの上の本物の快が言う。