プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
信じてやれ、か。
ほんとだよ。

ごめん、一輝くん。
あたしでさえ、あきらめかけてた。

それなのに、あいつは......。


「すごいやつだよね、あいつ」


背番号6をつけた敦士の背中を見つめていると、後ろから穏やかな声。


「あいつって......?一輝くん?」

「一輝もだけど、高田敦士だよ。

普通さ、準備もなしにいきなり決勝でピッチャーやれないよ。並大抵の神経してたら、プレッシャーで投げられない。

僕だったら、とっくに逃げ出してる。
やっぱり、あいつには......勝てないな」


後ろを振り返ると、みのるはまだ手を組んでいたけれど、穏やかな顔に笑みまで浮かんでいた。


みのるになにか言葉をかえそうと、口を開きかけると、突然ワッとベンチがわいたので、振り返ると、みんな立ち上がってベンチの前の方にきていた。


「なに?なんかあったの?」

「ホームランです!キャプテンがツーランホームラン打ちました!」


興奮したようにそう叫ぶ一年生。

そう言われても、直接見ていなかったあたしは全く実感がわかず、みのると顔を見合わせた。
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