プリマネ!恋はいつでも真っ向勝負
そして迎えた最終回、9回表。
点差は変わらず、7ー2。


この回で五点以上入れて裏を守り抜けば勝ち、五点なら延長戦突入、それ以下は負け。

つまり最低でも、この回の攻撃で五点は入れなきゃいけない。


「いいか、ゼッテー俺まで回せ。
いいな?何が何でもお前ら塁に出ろよ」


攻撃が始まる前に、ベンチ前に敦士は全員を集めると、気合いを入れる。


この回は9番バッターからで一人でも塁に出れば、三番の一輝くん、二人出れば四番の敦士まで回る。

三者凡退で終われば、その時点で試合終了。


そうなるなよと敦士は念を押すけど、一年生の空気は重い。

まあ、今日は、というか大会始まってから、この子たちまともにヒット打ててないしね。とてつもないプレッシャーなわけだ。


「で、でもキャプテン。
僕、まだ一回も塁に出たことないし、打てそうにないんですが......」

「うるせぇ!気合いで打て!
デッドボールでも何でもいいから、塁に出ろ」


みのるの抜けた変わりに九番に入った、これまでの試合は補欠だった三樹くんがおどおどと発言すれば、敦士から容赦のないカツがとぶ。
< 140 / 623 >

この作品をシェア

pagetop