絶叫脱出ゲーム～奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ～②
☆☆☆

待ち合わせ場所は学校の近くのファミリーレストランだった。


お店の中は数人のお客さんしかいなくて、みんな軽い朝食をとっているようだった。


あたしも、一秒でも早く優也さんに会うために朝は食べてきていないので、ここに来てお腹がなった。


「おはよう。朝早くに呼び出してごめんね」


一番奥の席に座っていた優也さんがあたしに気が付いて片手を上げた。


「平気です」


そう言いながら、あたしは優也さんの向かいの席に座った。


「制服の下からセーターが見えても大丈夫なのか？」


優也さんがあたしの服装を指さしてそう言った。


梅田高校のセーラー服の下には《mother》が用意したサマーセーターを着ている。


さすがに、首輪をむき出しにしたまま学校には行けない。


「大丈夫です。風邪を引いたって事にしますから」


「そっか」


それから何も食べていないあたし達はそれぞれに朝食を注文した。
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