絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②
本当ならこんな風にクラスメートを紹介したくはなかった。
みんな仲のいいあたしの友達なんだよと、紹介したかった。
「朱里ちゃんの隣に映ってる子は?」
優也さんが彩美を指さしてそう聞いてきた。
「守田彩美です。あたしの親友でクラス内では一番勉強ができる子です」
「へぇ……なるほどね」
優也さんはそう言い、顎をさすった。
「あの……彩美は奴隷候補にはなりませんよ?」
「どうして?」
優也さんが写真からあたしへと視線を移す。
「親友だって言ったじゃないですか」
「親友だからこそ、朱里ちゃんの言葉を信じてくれると思うけどねえ」
優也さんの言葉にあたしは唖然として目を見開いた。
確かに彩美ならあたしの言葉を信じてチケットを受け取るだろう。
でも……一番の親友を奴隷候補にするなんて考えられない。
「一応、頭の片隅にこの子の存在も置いておく方がいいかもしれないよ?」
「そんなっ……」
「朱里ちゃん。これは君と俺の生死がかかっていることなんだ。それをよく考えて」
そう言われ、あたしは返す言葉を失ってしまった。
みんな仲のいいあたしの友達なんだよと、紹介したかった。
「朱里ちゃんの隣に映ってる子は?」
優也さんが彩美を指さしてそう聞いてきた。
「守田彩美です。あたしの親友でクラス内では一番勉強ができる子です」
「へぇ……なるほどね」
優也さんはそう言い、顎をさすった。
「あの……彩美は奴隷候補にはなりませんよ?」
「どうして?」
優也さんが写真からあたしへと視線を移す。
「親友だって言ったじゃないですか」
「親友だからこそ、朱里ちゃんの言葉を信じてくれると思うけどねえ」
優也さんの言葉にあたしは唖然として目を見開いた。
確かに彩美ならあたしの言葉を信じてチケットを受け取るだろう。
でも……一番の親友を奴隷候補にするなんて考えられない。
「一応、頭の片隅にこの子の存在も置いておく方がいいかもしれないよ?」
「そんなっ……」
「朱里ちゃん。これは君と俺の生死がかかっていることなんだ。それをよく考えて」
そう言われ、あたしは返す言葉を失ってしまった。