ダントツ!!16番人気の翔馬くん
『俺、…明日学校来る気、ないんだけど…。』


『へっ…?』


ため息混じりに呟いた翔馬くんの背中を見つめながら、あたしは素っ頓狂な声をあげた。


来る気ないって…


あぁ~!!


明日って、土曜日じゃん!!


あたしってば、勢い任せになんて恥ずかしいことを…


あたしは両手で顔を覆いながらその場にしゃがみこんだ。


あっ、でも待てよ。


土曜日ってことは…


『ねぇ、翔馬く…』


『無理。』


顔を上げ、言いかけたあたしの言葉を最後まで聞くことなく、翔馬くんはキッパリと言い切った。

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