シュールな関係
「奈緒さん
君には一度ゆっくりと話をしたいと思ってた
今日だけでなく、雅也のせいで奈緒さんに
多大なる迷惑をかけてしまった
その上に髪まで切らせてしまい…申し訳ない」
山ノ手グループの
トップが深々とわたしに頭下げる
ひえ~~~っ 会長止めてください
そんなことをされると
むしろこっちが申し訳ない気持ちになる。
巻き込まれた部分もあるが、自業自得でなった経緯もあるのだし…
「会長!!
どうか頭をお上げ下さい!!
こちらこそ色々と申し訳ありません…
今日お話ししたかったのは
お年寄りの方に利子をつけて返済して頂いた借金のことです。
今のわたしでは直ぐには返せる金額ではなく
これからの返済の事を相談したくて参りました
言いづらいのですが―――
この仕事が終わり次第、退職を考えています。
このままの状態でこちらで働くのはわたしでは無理ですので・・・」
「フム… 色々と追い詰められ疲れた、って感じじゃな
ではこの出張が終わり日本に帰るまでに考えが変わらなければ
退職を直ぐにでも許可しよう。
どころで
もう若菜君のことは知っているのかい?」
「直接、一之瀬さんから聞いてませんが
周りからの噂でなんとなくですが・・・」
返済の話を詳しくしたいのにいきなり若菜さんの話しに方向転換になるが
そっちも気になっていたので黙って頷く。