親指姫な彼女と普通の俺
土曜日のホームセンターは人が多くなる
ガーデニングコーナーにやってきた太陽は
キョロキョロと植木鉢を見ていた

「これ いっぱいあるなー… あ!これにしようかな」

手に取ったのは白色のみのシンプルなもの
「色付きは怖いからやめとこー あとー土はどうしようかな」

説明書をぱらりとめくる

'何でもいいけど ふかふかの石とかないやつにしといた方がいい とげのある性格になる'

「え!石があるとキツくなるのか やだからふかふかのやつさがそ」

一つ袋を手にとり、カゴに入れた
これならいいだろう 

「あといるものってあるのかな?」

'んー 後はお好みでいいけど'

「なんかこの説明書適当だなぁ まぁいいや」

太陽はレジに向かった


< 9 / 35 >

この作品をシェア

pagetop