白い花が咲いたなら
「あたしたち、もう二度と会えないんだね」
「怜奈、そう決めつけるのは早いと思う」
近藤くんはゆっくり首を横に振った。
「俺は天国が存在するかどうかなんて、知らない。だから俺たちがまた会えるとも、会えないとも言えないんだ」
本当のことは、だれも知らない。
だったら、願うくらいは許されるんじゃないか?
きっと再び、ふたりが出会えるって。
それが天国なのか、来世なのか。
一年後か、十年後か、百年後か。
それでも、いつか会えると信じたっていいんじゃないか?
このキスは、その約束。
未来へ続く希望の証明。
「死者が未来へ希望を繋ぐなんて、おかしいと思うか?」
「ううん」