白い花が咲いたなら

 おかしいなんて、そんなこと思わないよ。

 決して思わない。


「だからね、あたしも近藤くんとキスしたいな」


「……うそ!? マジ!?」


「うん。あたしも希望を持ちたいもん」


「うおぉぉーー! やったあーー!」


 近藤くんは飛び上って、両腕を天に突きあげて勝利のポーズをキメた。


 その子どもみたいなハシャギっぷりを見て、あたしはまた吹き出してしまう。


 彼は何度もガッツポーズしてから、すっごい照れくさそうな顔で近づいて来た。


 そして、あたしたちは向かい合って見つめ合う。


「えーそれでは、いざ、よろしくお願いします」

「あ、はい。こちらこそよろしくお願いします」

< 59 / 63 >

この作品をシェア

pagetop