三回目のデート
「……お。もしかして、これ着てくのかよ~」
明日のデート服に目をつけてきた。
「……そうだよ」
「姉ちゃんにしては珍しい服じゃん♪」
「果奈が選んでくれたの」
「はぁ~、さすがオレの果奈ちゃん♪姉ちゃんにピッタリのイメチェンじゃん。
あ~、果奈ちゃ~ん。オレ、マジ超タイプなんだよなぁ。背も小さめだし、ボブカットがハマっててかわいいし、明るくて、天真爛漫なところも魅力的で。
それがとうとう、彼氏が出来ちゃったもんなぁ~。マジ失恋~」
一輝は、ガクッとうなだれた。
「ふふっ、残念でしたー♪」
一輝は、初めて果奈を見たときから、ずーっと猛アピールしてたのに……肝心の果奈の方は全然眼中に無くって。
剣道一筋で、いかにも日本男児って感じの猪瀬君を見たら……確かに、果奈は一輝じゃないよね。タイプが真逆だし。
私はさっきの電話の仕返しに、密かに笑った。